つきまわりに優れ、下地めっきとして重要な役割を担っています
銅は電気伝導性、熱伝導性に優れ、抗張力、伸び率にも優れることから、多層プリント回路基板には欠かせない表面処理となっています。
また、つきまわりや密着性の良さから、鉄鋼素材、亜鉛ダイカスト素材の下地めっきとして、幅広く利用されています。
銅めっきの特徴Feature
各環境規制への対応
・鉛、ビスマス等、重金属不使用タイプの液を使用
・RoHS2、REACH等の各種環境規制にも対応
・めっき被膜の定期分析による規制対象物質管理
・ICPデータの迅速な提供(目安:営業日中2日)
つきまわりに優れる青化銅めっき
・形状が複雑な製品や、ピンホール等の素材欠陥の内部まで、密着の良いめっきをすることが可能
・特に、鉄系素材の場合は、下地めっきとしての密着性の確保とともに、本めっき(トップコート)のピンホールによる経時腐食も防止
変色防止への対応
・銅めっきは、そのままだと酸化変色を起こします
・有機系保護被膜による、一時変色防止処理に対応
処理の種類・設備能力等Treatment Type and Equipment Capacity
対応工法、サイズ、色調
工法 | サイズ | ||
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吊るし | バレル | ||
無光沢銅めっき | ○ | ○ | 500×500 |
銅めっき浴の種類と主な用途
種類 | 析出被膜の特性 | 主な利用分野 | |
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酸性浴 | 硫酸銅浴 | 光沢、平滑性に優れる。被膜は柔らかく、添加剤の改良により、良好な物性が得られるようになった | プリント基板のスルーホール・ビアフィリング、浸炭防止、プラスチックめっきの下地 |
ホウフッ化銅浴 | 高速度めっきが可能、被膜の伸び率は低い | 電鋳、印刷ロール | |
アルカリ性浴 | シアン化銅浴 | 鉄、亜鉛ダイキャストに直接めっき可 光沢めっきは外観、平滑性良好 |
下地めっき用、無光沢めっきは浸炭防止や工業用厚付け |
ピロリン酸銅浴 | 均一電着性に優れ、被膜の結晶構造は緻密。抗張力や伸びが最も良好、高周波電流の伝送損失も小さい | 導波管、プリント基板のスルーホール、電鋳 | |
無電解銅浴 | 不動態へのめっき可能。形状のいかんを問わず、均一な厚さが得られ、膜厚管理も容易。 | スルーホールめっき、プラスチックめっきの初期導電性確保用下地 |
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