1.研修・教育訓練の流れ
未経験の方でも、安心して仕事に慣れてもらえるように、またより専門的な知識・技能を修得してもらえるように、様々な教育訓練・研修を行っております。
(1)入社時教育
- 新入社員教育:表面処理に関する講座、安全衛生、薬品の取り扱い、就業規則等社内のルール
- OFF-JT:働く上での社会人としての基礎知識
(2)配属後
- 指導員制度:先輩社員が、マンツーマンで一緒に寄り添いながら、業務に関する知識を深めていきます。先輩社員は、半年から1年間程度の計画を立てて、教育指導を行います。教えること自体も勉強になり、指導する側・指導される側が一緒になって成長できます。
- OFF-JT:品質管理セミナー、仕事の教え方・人との接し方、5Sの進め方、etc
(3)資格取得支援
- めっき技能士1級・2級の取得を積極的に進めております。特に、実技試験に対しては、社内で練習用の設備を設置して、本番に近い形で練習できる体制を整えております。
- その他の資格取得支援:毒劇物取扱責任者、特定化学物質等作業主任者、有機溶剤作業主任者、公害防止看視者(水質)、etc
(4)エキスパート・専門人材の育成
上記に加え、より高度な専門知識の習得に向けて、大学・専門機関などが実施する通年の教育講座を受講しております。
2.先輩たちのキャリアパス
第2製造課 千田譲治(2013年入社)
現在の仕事を教えてください
第2製造課で、無電解ニッケルを担当しています。
空圧機器の接手、電子顕微鏡の真空チャンバー、半導体装置部品のステージ、紙送りローラーなど、幅広い製品の処理を行っています。
仕事に慣れるまではどうでしたか?
学生時代は部活に打ち込んでおり、めっきとは全く縁のない生活を送っていました。最初は、薬品の名前も知らず、先輩に依頼されたことも、内容が分からない状況でしたが、先輩が丁寧に指導してくれたので、少しずつ仕事にも慣れていきました。
めっき技能士1級取得で苦労したことはありましたか
実技試験は、自分の仕事の延長なので、ある程度自信を持って臨むことができました。
ただ、学科試験は、自分の会社では対応していない処理やめっき以外の処理(化成処理等)、労働安全衛生、品質管理、等々多岐にわたっており、最初のころは問題文を理解するだけでも苦労しました。過去問を何回も繰り返すことにより、ある程度のパターンが見えてきたので、何とか結果を出すことができました。
技能士を取得して、変わったことを教えてください
技能士の試験を通じて、実技だけでなく、学科を一通り学んで、体系的な知識を身につけられたのが良かったです。また、自分の経験が試験に生きたり、逆に試験で勉強したことが実務に役立ったりしています。会社では、資格取得手当も貰えるので、めっき技能士の1級が取れて、よかったと思います。
今後の目標を教えてください
今はめっき作業が中心ですが、今後は、治工具の製作、生産設備の改善など、生産技術的なことにも積極的に取り組んでいきたいと思います。
また、若手も入ってきていますので、自分の持っている技能を教えながら、無電解ニッケル部門全体として、より良いモノづくりを目指していきたいと考えています。